●ロービジョン川柳・2019年作品

●第9回募集作品(2019年 11月)

藤沢市 志屋京作(しやきょうさく)
【ひとりごと】
1 古稀まじか 失恋をして ふて寝する
2 わが思い 秘すれば花の 老いの恋
3 もう少し 夢の続きと 二度寝する
4 あなたまた そのぐうたらで ロスタイム
5 ゆっくりと 登って降りる 老いの坂
6 ジー爺ーと 朝から蝉が 俺を呼ぶ
7 燕尾服 残して蝉と 夏が去り
8 かとちゃんぺ 遺影にしてと Vサイン
9 知恵はある あるが大きな 無計画
10 あの時の 自分に戻り 嫌と言う

横浜市 月見草
1 鍋の外 野菜散らかし 溜息が
 解説 調理はいつもこんな調子で後片付けも大変!
2 まな板の 里芋ツルン どこ行った
3 洗濯機 表示わからず にらめっこ
 解説 洗濯機も寿命がきたので増税前に買い換えたが、電化製品はさらに進化して慣れるまで大変だった。
4 夕映えに 見るものすべて 色薄く
5 白黒の 世界があれば 生きやすい
 解説 パソコンやカレンダーは白黒でコントラストがはっきりしているのでまだ対応できる。
 その意味で随所にこれが活かされていれば暮らしが楽しくなるはず。
6 目にゴミが ウインクしたら 間違われ
 解説 これは今よりも見えていた頃の話。今は相手の顔が見えないので反応も分からない
。 7 バカ騒ぎ 人の迷惑 考えて
 解説 若者たちのハロウィン狂騒劇。エネルギー発散の場を間違っているのでは。
8 国会は 質疑応答 繰り返し
 解説 ある議員が壊れたテープを聴かされているようだと言ったが正にその通り。誠意のかけらも感じられない。
9 老夫婦 てんやわんやの 孫の世話
10 日曜日 孫が来る日は 大掃除
 解説 孫はハイハイとつかまり立ちで行動範囲が増えてきた。手にするものはすぐ口に入れるので片時も目が離せない。
 それで危険物や埃ゴミなどを取り除いて置く。夫は孫の監視役、帰ればどっと疲れが出るようだ。

横浜市 清水 秀雄
1 鯉と亀 御長寿過密 古寺の池
 解説 金沢文庫・称名寺境内の池、せまーい世界です、
2 菓子空へ 鳶の羽ばたき 爪の跡
 解説 手にある菓子が突然空へ!爪の跡が指に残りました。
3 古文書の裏に思わぬ歴史あり
 解説 紙が貴重な時代の寺古文書、歴史的人物からの手紙の裏を使っているものが見つかるそうです。
4 虹懸かる 即位と未来 祝うそら
 解説 雨がやみ、虹が懸かりました。日本の今と将来を祝っている天です。
5 日本晴れ 祝賀御列 皆笑顔
 解説 新天皇の即位パレード、世界の平和にお力添えを!

横浜市 吉川 弘
1 三連休 前の平日 三日旅
 解説 妹夫婦とバス旅行に行って来ました。
2 川沿いを たまにちょん髷 行くらしい
 解説 近江八幡にて
3 股のぞき する間もなしの 急ぎ旅
 解説 天橋立にて
4 お茶席で 天守を遠目 わらび餅
 解説 彦根城下にて

小田原市 井手 章
<2019.令和元年秋のエトセトラ>
1 祝福の 即位パレード 秋の空
 解説 感無量11月10日、にこやかな天皇皇后両陛下、[令和祝賀御列の儀]に感激でした。
2 教皇の 核廃絶を 祈る雨
 解説 11月24日、フランシスコ教皇が38年ぶりの訪日と平和の祈りに、感銘しました。
3 ラグビーも 世界野球も ワンチーム
 解説ラグビーの感動に続き、10年振りの世界一の侍ジャパンの活躍に賞賛の一句です。4 取り逃がし ブンブンブンと 箸が飛ぶ
 解説 食事中、足で探すも見つからず、2日後ヘルパーさんがこんな所に箸がと・・?
5 診察の なか待ち前の ストレッチ
 解説 診察を1時間以上、待たされている時の、椅子に座って出来る簡単体操です。
6 驚きの 中性脂肪 うれしけり
 解説 主治医もビックリ!、8月267、今回11月95と、ようやく健康体になりました。
<デイケアの、ストレッチ体操川柳・4句作です。>
7 マット運動 汗流したる 腹筋くん
8 鼻で吸って、口から吐いて 深呼吸
9 グーパーと 手足動かし むくみ取れ
10 スクワット 正しいフォーム 汗をかく

横浜市 佳純目 譲司(かすみめ じょうじ)
1 まだ降るか 自然の非情 声も出ず 
 解説 重なる被害、戸惑うばかりです。
2 引張りだこ 戦士の笑顔 四年後も
 解説 ラグビーベストエイトその笑顔、4年後も期待しています。
3 五輪の乱 幾つハードル 飛び越える 
 解説 国立競技場設計問題に始まり開会まで幾つハードルがあるのでしょうか。
4 本音です 民より我が家 可愛がる 
 解説 台風直撃、そりゃ誰でも我が家が心配になりますよね。
5 ほのかなる 苦みと香り 菜の花が
 解説 もう春の香りが、これから冬なのに! 

●第8回募集作品(2019年 8月)

横浜市 志屋 京作(しや きょうさく)
(ひとりごと)   
1 ファザコンを 受け継いだのね 三代目
2 ひとりごと 返事するネコ うろたえる
3 携帯で あの世の母と 話す夢 
4 記述式 解りませんと 書きました
5 おもてなし 肩貸す肩の あたたかさ
6 戒名は 網膜院と 勝手居士
7 夢希望 便りで送る 会報誌
8 台湾は 独立国で エエヤンカ
9 水虫の 足で足湯に 入るなよ
10 政治家の 倫理の基準 やや甘い

横浜市 月見草
1 涼やかな 風はつかのま 猛暑きた
 解説 今年の7月は去年のような暑さは無く、しのぎ易い日が続きました。
2 透明な 海が恋しい 人魚姫
3 天からの シャワー浴びて 駆け抜ける
 解説 台風の影響か、にわか雨がよく降った。
4 盆提灯 揺れてお知らせ 母がきた
5 書きかけの 便箋なぞる 涙あと
6 タンポポの 子どもになって 空を飛ぶ
7 変な目だ ビル街なのに 山が見え
 解説 これはシャルルボネ症候群の症状?
8 見えにくい 調理もカンを フル発揮
 解説 毎日のごはん作りは長年の主婦感覚で補う。
9 カーテンに 顔を撫でられ はしゃぐ孫
 解説 息子が時々孫の動画を送ってくれます。これはユーモラスな一コマ。
10 蜩の 遠く啼く声 秋の音

横浜市 清水 秀雄
1 熱燗も 湯豆腐も良し 冷えた夏
 解説 ちょっとオーバーかな。でもそんな感じでした。
2 さすが夏 しっかり主張 すぐ猛暑
 解説 梅雨が明ければすぐこれだ。まぁ順当かな。
3 おもてなし 弾む話題は 令和初
 解説 進次郎氏の結婚報告、久し振りのホットニュースです。
4 ウィニングパット 笑みが真顔に 日向子チャン
 解説 ゴルフ世界女子メジャー、日本人選手42年ぶりの快挙です。
5 夏の声 はじけるチューブ 逞しさ
 解説 暑い中、今年も生ラジオから流れてきました。

横浜市 吉川 弘
・この暑いのに暑い句ですみません。
1 炎天下 ぅだる道行く アホは俺
2 大合唱 あの蝉たちも いま静か
3 気休めに 電線の影 踏んで行く
4 もうすぐだ 冷えたビールが 待っている
 解説 世の中悪いことばかりではないですね。

小田原市 井手 章
<2019・令和元年、夏シリーズより>
1 見えないよ 花火大会 音で見る
 解説 見えてる時代、花火の大輪を思い浮かべます。
2 満天の まぶたに映る 夏の星
 解説 幼き頃の、満天の星空を思い出します。
3 買ってみて 4Kテレビ 白いまま
 解説 今はもう、音声テレビになりました。
4 決勝 高校野球 音で見る
 解説 手に汗握る履正社と星陵の101回決勝戦に感動しての一句です。
5 梅雨寒むの 後は一気に 真夏へと
 解説 7月の梅雨空のあとは8月の猛暑へ、からだがついていけません。
6 欠かせない 熱中症に 生ビール
 解説 デイケアの指導は、こまめに水分を獲りましょうでした。
7 でぶ症と 暑さ重なり 夏ごもり
 解説 この半年、ひとり歩きに自信喪失、猛暑も重なっての一句です。
8 あ〜残念 台風襲い 祭りなし
 解説 せっかくの年に一度の夏祭り、台風9号10号で中止になりました。
9 電気代 血圧同じ 上がる夏
 解説 この夏、熱中症予防のため、昼夜エアコンは付けっぱなしです。
10 見えないけど ポジティブに生き がんばろう
 解説 悩んでもしょうがない、覚悟して生き抜こう

横浜市 佳純目 譲司(かすみめ じょうじ)
1 閃いた 眠い目こすり PCへ
 解説 ふっと句が浮かびました。夢の中でも作句しているものです。
2 肌掛けを 蹴飛ばす猛暑 ついに来た
 解説 寝苦しい夏が来てしまいました。
3 まーいっか 思うその時 隙を生む
 解説 皆さんも少しは思い当たることがあるでしょう。
4 政治バカと 語るその顔 鎧脱ぎ
 解説 進次郎さん、脱ぐのが少し早いよ。今記者会見中です。
5 類さんの 酒場放浪 夢で呑む
 解説 吉田 類「酒場放浪記」、あこがれますね。こんな呑み方!

●第7回募集作品(2019年 5月)

横浜市 志屋 京作(しや きょうさく)
(ひとりごと)   
@またあなた 愚痴や怒りで ふて寝する
A目的が あって手段が 選ばれる
B権限は 責任取れる 人にある
C明日もまた 今日を生きよう とりあえず
Dたたら踏む 歩くだけでも 命がけ
Eスマホ族 白杖見えず うわの空 
F最小の 悪を探して 点字打つ
G視野狭く 竹輪の中に 妻が居る
H雨が降る 心が折れる 五月雨る
I護摩供養 ご利益卵 春ひなた

横浜市 月見草
@平成の 雨音やがて 令和へと
 解説:平成最後の夜は雨がしとしと降ってました。様々な出来事が脳裏に去来する感慨深い日でした。
A初節句 キーホルダーの 孫笑う
 解説:記念写真はキーホルダーにして、息子夫婦からプレゼントされました。
B四ヶ月 孫のゆりかご 足が出る
 解説:バタンバタンとゆりかごで足蹴りする孫は、今にも落っこちそう。何もかも小さくなってきました。
C少しでも 見えてるうちに 断捨離を
D指先の カンを頼りに 物探し
E忖度は 政権維持の 要かな
F真実は 見えているのに 深い闇
G事故多発 老若共に 心して
H歳行けば 免許返納 定着し
Iこれ以上 幼い子らを 巻き込むな
 解説:連日報道された一連の交通事故。母子や保育園児の尊い命が一瞬のうちに失われた。
 二度とこんな悲惨な事故は起きてはならない。

横浜市 清水 秀雄
@見えづらい ヒヤリハットで 車やめ
 解説:眼の異常を感じた12年前、RPと診断される前でした。
A炎と煙 煩悩乗せて 空のぼる
 解説:伊勢原・日向(ひなた)薬師、春季例大祭 火渡り神事用神木焚き上げ。
B火を渡り 即ご利益が 地卵を
 解説:日向薬師、火渡り神事 ご褒美に地卵を頂きました。
C例大祭 参道埋める 自家用車
 解説:日向薬師、普段は静かな裏参道ですが。
Dご即位に 令和も平和 皆願う
 解説:国民の願いは変わらず平和です。

横浜市 吉川 弘
@バスに乗り 発電所着き イチゴ狩り
 解説:山の中ではなく港の近くでした。
A十連休 関係あった 医者休み
 解説:毎日が休みなので関係ないと思っていました。
B改元で 送り迎えの 祝い酒
 解説:4月30日と5月1日は美味しい酒で、祝いました。
Cセーターか 半袖か傘 明日はどれ
 解説:今年の春は日替わりの天気で、対応が大変でした。

小田原市 井手 章
@咲き誇る 小田原城の 藤の花
 解説:交流会で皆さんと、小田原城へ行って来ての一句です。
<母の日シリーズより3句>
A今日もまた 防災無線 人探し
 解説:耳を澄ますと○○さんが見つかりました。と町外れの防災無線が聞こえます。
Bわが母よ 町のサイレン 今いずこ
 解説:防災無線が鳴り響くと、亡き母を思い出します。
C味自慢 母のチャンポン 味変わる
 解説:里帰りハッと気づくと、旨かった母のチャンポンの味が、今ひとつに、涙こらえて、ウマカッチャン。
D三陸の 汽笛聞こえる 瞼閉じ
 解説:8年ぶりに三陸鉄道が開通しました。
<食卓シリーズより3句>
E落ちないよ 器模様は 花びらだ
 解説:こびりついた食べかすを、スポンジでいくらこすっても花柄でした。
Fあるはずの 箸で探すと 皿の外
 解説:新鮮な元気な酒のつまみが、いつの間にか逃げ出した。
Gまたやった キッチンカウンタ ナイアガラ
 解説:焼酎を注ぐとき、カップの外に注いでいた。モッタイナイ
HGWは 出かけないよと 老人は
 解説:働いている人たちの休日に、私は出かけません。毎日がホリデイだから。
I生き延びて 令和の次も 見てやるぞ
 解説:人生百年時代です。皆さんも頑張って生き抜こう。

横浜市 澤田 有希
@平成の 最後に思う 平和の世
A白杖も 満員電車じゃ ただの杖
B年寄に 席をゆずられ なんだかな

藤沢市 狩野 幸子
@読むことも 書くこともなく 愛もなく
A盲目は 見えぬ真実 見えてくる
B見えぬまま 今も昔も 恋おんな
Cベートーベン 不条理の壁 如何にせむ
D見えぬまま なってみたいな 酔っぱらい
E晴眼者 見えぬ眼に 温もりを
F見えずとも 仲間と歩む 令和なる
G盲目の 夜明けは近い 令和なる
Hなんだ坂 こんな坂道 今日も行く
I相あいの 遣らすの雨に 久しぶり

横浜市 佳純目 譲司(かすみめ じょうじ)
@七つの子 勝手に鳴くな 日の出前
 解説:最近何故かうるさいカラスの鳴き声、しかも朝早く。
Aご退位を ねぎらう心 テレビ前
 解説:お疲れ様でした。テレビの前で頭が下がりました。
Bアポと車 まさか自分は チョ−危険
 解説:アポイント詐欺、車の運転事故、関わりたくないです。
Cお遍路は 甘くないぞと 文字語る
 解説:先達の遍路日記、御苦労がしのばれます。
D自由律 気の向くままに 山頭火
 解説:種田山頭火の句、素朴で在るがままです。

●第6回募集作品(2019年 2月)

藤沢市 志屋 京作(しや きょうさく)
【ひとりごと】
 @思い草 いつも貴方は 凜として
 A初春に いきながらえて 福寿草
 B風邪引いて 人に移して 治すのか 
 C我が心 我が眼の奥も 深き闇
 D遍歴りて(へめぐりて)さまよい歩く 白い杖
 Eすれちがう あなたいつもの 歴史観
 Fすりかえる いつもあなたは 嘘と詐欺
 Gそんなこと「ドウデモヨロシ」拉致返せ
 Hおしのけて 人より先に 座りたい
 I身勝手な 過ぎた親切 お節介

横浜市 月見草
 @おさんどん やるっきゃないと 奮闘し
  解説:10年ぶりに待望の孫誕生!見えにくいけど孫の為ならエンヤコーラ!
 A孫あやし 眠け誘うや 冬の午後
 B甘え泣き 抱っこをねだる 孫いとし
 C同居して ようやくわかる 母の目を
  解説:息子が成長過程の頃は視野も視力も生活に支障はなかったので、
  今は息子の「目がだいぶ進んだね。」の一言がそれを物語っています。
 D焦点が 合わないままで ご挨拶
  解説:このところ来客が多く人の顔は覚えられないが、暫くすると声で判別できます。
 E二月には 屋根にうっすら 雪化粧

横浜市 清水 秀雄
 @ウォーキング たるむ足腰 カツを入れ
  解説:15000歩、カツを入れ過ぎ数日痛みました
 A氏神様 正月過ぎて 落ち着きを
  解説:初詣も一服、何時もの神社に戻りました。
 B寒くとも 春はすぐそこ 梅の芽が
  解説:自然は裏切らない。梅のつぼみが…。
 C春日和 きのう節分 惑う鬼
  解説:急な季節の変化です。鬼も戸惑います。
 Dまとめ役 投句の想い 忖度し
  解説:本コーナーのまとめ役として投稿句をじっくり読むと投句者の想いが伝わります。

横浜市 吉川 弘
<妻が昨年秋から体調をくずし入院や救急搬送などの後、12月末も押し迫った頃に手術をすることになりました。この年末年始は大騒ぎでした。>
 @妻が腕 組んできたのは 帰り道
  解説:??ふらつくの、と妻。これが騒動の始まりでした。
 A救急車 震える指で ボタン押す
 B隊員の 顔見て妻が 起き上がる
  解説: 安心したのでしようか。隊員に寝ているように言われていました。
 Cガタピシと  揺れ過ぎだろう 救急車
  解説:とにかく良く揺れました。
 D手当て終え 病院からは 追い出され
  解説: 軽いと判断されると夜中でも帰されるそうです。
 Eいま手術 何があったか 長いこと
 Fいかめしく 成功ですと 医師の声
 G元旦に 妻退院で 今年吉(きち)
  解説:術後の経過が良かったようで予定より大分早い退院でした。
 H体調が 良くなるほどに 小言増え
  解説:あの頃は大人しかったなぁ。でも元気のほうが良いか。

小田原市 井手 章
★<街中・駅シリーズより>
 @混雑の 優しい声に ホッとする!
  解説:街中や駅で方角が分からなくなったときにお声掛けが増えました。
★<デイケアシリーズより>
 Aふと見ると 汗を流すは 自分だけ
  解説:デイケア通って丸2年、体重は減り、腰痛も消えて感激です。!
★<節分シリーズより>
 B思い出す 豆まき仕切る 父の声!
  解説:幼い頃我が家では、豆まき以外にお菓子や小銭を父がバラ撒いていました。
★<冬の空、シリーズより>
 C帰り道 夜道を照らす 月明かり!
  解説:今日は目の調子が良いかと思い、夜空を見上げたら満月でした。
 D三日月や 見えて嬉しき 冬の空
  解説:帰り道、ヘルパーさんに12時・45度方向に、うっすらと三日月がと言わ れ、探せたときの喜びです。
★<冬の富士山シリーズより>
 E白き富士 澄み渡りても 目を見張る!
  解説:ヘルパーさんに今日の富士山はとても綺麗と言われ、目を大きくしても見えま せんでした。 
 F冬の富士 まほらの姿 見えぬ俺!
  解説:昔は見えてた、雄大な富士山を思い浮かべての一句です。
★<早春の花シリーズより>
 G散歩道 庭先香る 梅の花!
  解説:ヘルパーさんと帰り道、白梅に続き紅梅の香りが春を呼んでいます。
 Hふるさとの 桜並木に 思い寄せ!
  解説:懐かしき故郷の桜並木が目に浮かびます。
 I菜の花や 川津桜に 彩りを!
  解説:早咲きの川津桜の下に咲く菜の花のコラボレーションでの一句です。

横浜市 森田 祐吉
 @迷いしに 声かけられて 嬉しくて
 Aぼけてない 恋のときめき まだあるよ

横浜市 佳純目 譲司(かすみめ じょうじ)
 @乾きすぎ お肌にきつい バスタオル
  解説:カラカラ冬、やわなお肌に傷が付く。
 A舞ってきた 鼻がムズムズ 先取か
  解説:正月が過ぎたばかりなのに。敏感です。
 B納税で 北からホタテ 涙目に
  解説:新鮮で言うこと無しでした。
 Cなおみチャン 快挙の裏に 違和感が
  解説:我々の前に急に現れたカタコトシャベリで日本国籍を望むテニスのヒロイン。何が起こった!という感じです。
 D汗ばむわ 花子フレーズ 変な春
  解説:昔花子の人生に来た春、今我々には季節はずれの春がと言ったところです。

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