●点字ブロックってなあに?


 駅や横断歩道のところなんかで、丸い出っ張りがならんでいるものや線状のでっぱりが続いている者を見たことがあると思います。それが点字ブロックです。
 主に色は弱視と呼ばれる見えにくい人にも見やすいようにと黄色になっていますが、一部のところでは景観にそぐわないとして黄色でない点字ブロックが敷設されているところもあります。
 1980年代ごろには、様々な形状や色の点字ブロックが登場しましたが、今ではJIS企画が作られ、統一されています。しかし、まだそのころに敷設された不統一の点字ブロックも残っています。

 点字ブロックには、丸い出っ張りがならんでいる「警告ブロック」と、線状のもの「誘導ブロック」の2種類があります。
 警告ブロックは、その名の通り注意すべき場所に敷設されています。
 誘導ブロックは通路や歩道を目的地まで行けるように、歩く経路に敷設されています。

 そこで皆さんにお願いがあります。この点字ブロックの上に車・バイク・自転車・荷物などを置かないでください。また、その上でたちどまったりしていないでください。手がかりが途中でとぎれてしまうことになりますし、ケガをしてしまうこともあります。見えない見えにくい人が手がかりとして、いつでも使えるようにしておいてください。

 点字ブロックについて、よく誤解されていることがあります。
 「点字ブロックさえあれば見えない人はどこにでも自由に行ける」って思われている方がいらっしゃいます。この点字ブロックはあくまでも一つの手がかりというだけで、 点字ブロックは、「どこかに行ける」ことは示してくれますが「どこに行ける」かは示していないのです。
 この点字ブロックを有効活用するには、あらかじめ街が提供している「視覚のみに発信している情報」を
 ●見える人に聞いておくか、
 ●何度も歩いてみて自分で確認して
「おぼえている情報」にして、その情報を持っていることが必要です。

 ですから「点字ブロックさえあればそれでいい」というわけではないのです。

 あまりにも多く敷設されすぎても自分がどこのブロックを手がかりとしてつかっていいかわからなくなりますし、足の不自由な方の迷惑にもなってしまうものなのです。
 でも、現状では視覚以外から提供される情報は少ないので、この点字ブロックは貴重な情報源となっていることも事実なのです。

◆関連リンク点字ブロックの歴史