●JRPS神奈川会報WEB版

 音声ソフトでご利用の皆様へ
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JRPS神奈川会報第107号

(表紙)
1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行)
2023年 5月4日発行 SSKA増刊通巻 第11030号

SSKA
あぁるぴぃ 第107号 KANAGAWA 2023 Summer

患者のつどいin小田原の開場の写真

私たち自身で
治療法の確立と
生活の質の向上を目指す

**この会報誌は「NHK歳末たすけあい」の配分金により作成しています。 **
JRPS神奈川

(表紙終わり)

■あぁるぴぃ神奈川 第107号 目次

◆巻頭言
 2 私のRPとの向き合い方

◆JRPS神奈川の活動◆
 3 総合カレンダー

【開催予定】
 4 総会・医療講演会のお知らせ
 6 横浜市都筑区難病講演会「網膜色素変性症」のお知らせ
 7 第5回横須賀・三浦地区交流会開催のご案内

【ご報告】
10 連載 世界網膜の日in神奈川2023に向けて 第3回
12 神奈川・東京・ユース合同企画「働く世代の交流会」の報告
13 得々講座『カラー診断&ファッションアドバイス』の報告
14 患者のつどいin小田原の報告
15 第14回西湘地区交流会の報告

◆情報コーナー◆
16 第五回ロービジョン・ブラインド川柳コンクールの報告
20 サキサキ先生の簡単パソコン活用講座(29)
23 ちょっと話してみませんか?(ピア相談のご案内)
24 読書の薦め

◆投稿コーナー◆
27 みんなの川柳・短歌
32 ウッチャンの落書きストーリー

◆編集後記
39 編集後記

■巻頭言■
■私のRPとの向き合い方

役員 佐藤 孝 

 皆さんは網膜色素変性症(RP)という病気にどう向き合われていますか?いやいや向き合うどころか逃げ回っているという方もいらっしゃるかもしれません。この病気の特徴は見え方や症状の進行が様々で、RPに対する向き合い方もその人の環境や年齢、性別により異なると思います。そこで私の向き合い方を書かせていただきます。
 私がRPと診断されたのは50歳の時で、眼の中に白い点が常時あることに異変を感じ眼科に行き、RPと診断されました。医師からRPの病態について説明を聞き、衝撃を受けました。「治療法がない。失明する。」この言葉により自分の人生変わったなと思いました。当時、離職も頭をよぎりましたが、家族のため60歳定年まで頑張ろうと思い直し、上司や同僚にRPであることを説明し理解を求めました。忙しい職場であったこともあり、あまりRPであることを意識せず日々を送り定年を迎えることができました。退職後は、日々の緊張感が無くなり、気持ちの上でRPによる見え方の悪化でストレスを強く感じるようになりました。発症時の視力0.6が、退職時には0.1まで落ちました。そこで考えたのがRP患者との交流や情報収集を図ることでRPと向き合えるかもと思い神奈川県網膜色素変性症協会(JRPS神奈川)の役員になりました。
 役員となり10年、年齢も71歳となりました。この間JRPS神奈川等で開催される医療講演会で最新医療の情報を聞き希望を持つことができ、障害を持ちながら活躍されている弁護士、アスリート、ミュージシャン、会社経営者などの講演を聞き、勇気と前向きさをもつことを教えていただきました。また、ミニ集会や地区交流会で同病に悩み苦しむ気持ちを語り合い、感情を癒すことができました。
 私は前述のイベントの参加によりRPとの向き合い方を学び、残された機能で日常を明るく楽しく過ごすことを心掛けています。最後にRP(難病)治療法の研究に日々邁進されている医師、研究者の先生方の熱意と努力に敬意を表し、深く感謝を申し上げたいと思います。

■JRPS神奈川の活動■

■総合カレンダー

◆6月予定 
6月25日(日) 総会及び医療講演会   県民センター304室
        総会  11時〜12時(10時30分受付開始)
        ミニコンサート&医療講演会 13時〜15時30分
6月27日(火) 横浜市都筑区難病講演会*詳細は本文を参照ください。

◆7月予定
7月9日(日)  ミニ集会 13時〜 県民センター711室
7月22日(土) 横須賀・三浦地区交流会*本文を参照ください。

◆8月予定
8月13日(日) ミニ集会 13時〜 県民センター709室
8月27日(日) 会報発送

◆9月予定
9月23日(祝・土)〜24日(日) 世界網膜の日in神奈川
      *詳細は本部協会誌163、164号を参照ください。

 予定は変更される可能性があります。最新情報はホームページをご確認いただくか、下記連絡先まで照会願います。
 JRPS神奈川事務局 080−******
            httpS://www.rp-k.com

●ミニ集会および会報発送作業の会場(かながわ県民センター:電話045−312−1121)は、横浜駅西口からヨドバシカメラのビルに向かって進み、その手前の横断歩道を渡ったら、右に曲がります。100メートル程進んで、高速道路の先の信号のある交差点の左角の建物です。点字ブロックが駅から敷設されています。

■総会・医療講演会のお知らせ

会長 今村 伸也

 本年も定期総会の案内をさせて頂きます。昨年までの3年間はコロナ禍により会場での議決が困難との判断で、ハガキでの事前議決の実施と、総会での結果報告という形式を採りました。本年は世情を考慮し、会場での開催と議決に戻したいと思います。前106号では、事前の議決とご案内しましたが、検討の結果、議決方法を変更したいと存じますのでご了解の程よろしくお願いします。これにより会員の皆様のリアルな反応や具体的な声を、会運営により効果的に反映出来ると期待しておりますので、ご理解をお願いしますと共に、是非会場にお越し下さい。なお、オンライン(Zoom)での視聴も準備し、当日会場にお起しになれない会員の皆様への、情報共有にも努めて参ります。ただ、議決への参加は出来ませんので予めご了承下さい。
 議案内容については、別添の議案書を参照下さい。
 そして午後は昨年に引き続き、本部主催のイベントを同時中継して視聴致します。内容は、ミニコンサートと医療講演会です。午後のイベントもオンライン(こちらはYouTube)でも視聴可能です。詳細は5月発行の本部協会誌をご参照ください。

◆開催要綱◆
【日時】2023年6月25日(日)
  1.第1部 定期総会  11時〜12時
              *受付開始は10時30分です。
  2.第2部 ミニコンサート&医療講演会
    ※ミニコンサート 13時〜13時50分
        演者:前川裕美さん
    ※医療講演会 14時〜15時30分
        講演:中山健夫先生(京都大学大学院医学研究科 教授)
        演題:健康・医療情報のチェックポイント
           〜科学的なエビデンスを考える
【参加方法】
1.第1部 会場とオンラインの方法があります(会員のみ)。
 1)会場参加:かながわ県民センター304室
 2)オンライン視聴:会議システム(Zoom)で行います。
   URLは後日かながわMLで公開します。

2.第2部 会場とオンライン(YouTube配信)
  会場は上記同様、かながわ県民センター304室です。
  YouTube配信の詳細は、本部協会誌No.164(5月発行)を   ご参照下さい。
  また、当協会ホームページとメーリングリストでもYouTubeの   URLをお伝えします。

【参考情報〜講演のポイント】
 疾患の情報源が多岐に亘り、溢れている中で、情報の受け手側と発信側には、疾患情報を科学的に正しく捉えて精査する、その知識とスキルが益々求められている現状があります。
 今回は、中山健夫先生より、「エビデンスとは?」等の知識と、「疾患情報を科学的に精査する上でのチェックポイント等のスキル」に関して、ご講演いただきます。

**この医療講演会は『NHK歳末たすけあい』の配分金で開催します**

■横浜市都筑区難病講演会
「網膜色素変性症」のお知らせ

役員 神田 信

 以下の通り難病講演会が行われます。
講師は、JRPS神奈川の顧問をしていただいている、青木繁先生です。
下記ご確認いただき、お申し込みの上、ご参加ください。

講演会名称:令和5年度都筑区難病講演会「網膜色素変性症」
日時:6月27日(火)14時〜16時(開場13時30分予定)
場所:都筑区役所 1階 多目的室
〒224−0032 横浜市都筑区茅ケ崎中央32−1
都筑区総合庁舎内
  (横浜市営地下鉄(ブルーライン・グリーンライン)
   センター南駅より徒歩約6分)

●内容
(1)講演会
網膜色素変性症の病気の基礎知識、日常生活の留意点、最新医療等について、青木繁先生による講演を行います。
(2)交流会
JRPS神奈川の紹介及び交流会を行います。

●問い合わせ先:都筑区役所 高齢・障害支援課
TEL:045−948−2306
FAX:045−948−2490
e−mail: tz-syogai@city.yokohama.jp

●申し込み方法:詳細未定。定員になると締め切りますので、上記都筑区役所にお問い合わせの上お申し込みください。(お住まいの地域にかかわらずお申込みいただけます。)
●講師紹介
青木 繁先生:
元 青木眼科医院長(相模原市相模大野)
現 医療法人社団 深相会 つくし野眼科 医院長
クリニック所在地
東京都町田市つくし野一丁目31番地5
東急田園都市線 つくし野駅 (駅から西に約150m)
電話 042−850−7892

■第5回横須賀・三浦地区交流会開催のご案内

役員 内田 知

 数年ぶりになります横須賀・三浦地区交流会を開催致します。
 あなたの隣町・あなたの利用している駅沿線の隣の駅にJRPS神奈川の会員が住んでいるかもしれません。そんな間近にいるかもしれない仲間と友好を深めてみませんか。なお、この交流会は会員・非会員関係なくご参加いただけます。
 久しぶりの催しとなりますので、テーマを決めず参加者同士のおしゃべり会として催します。市町村によっては、私たちが利用できる福祉制度の違いがあります。そんな情報を提供できる場となればと考えています。
 また、患者同士の会話で交流会を終わるのではなく、交流会の後半は横須賀市内で音楽活動をしている個人・グループの方々の演奏を聴いていただく時間を作りました。出席してくださったみなさんに楽しい時間を過ごしていただければと企画しました。
 横須賀・三浦地区に在住の方だけではなく京急沿線・JR横須賀線沿線に在住されている会員・非会員のみなさんもご参加いただければと願っています。

【演奏者プロフィール】
 めんごの会
 女性(ボーカル・ギター)男性2名(ギター)
 横須賀市内で催される各種イベント・施設での慰問等々で演奏活動を30年以上つづけているベテランユニット。クラシックギターからフォークギターまでを弾きこなし古賀メロディー・美空ひばりから横須賀出身のあの伝説のアイドルまでを歌いこなす幅広いレパートリーを持つシルバーエイジユニット。

【開催内容】
11時 開場
11時10分〜12時15分 
・参加者の自己紹介
・主催者側からの横須賀市・三浦市の福祉制度の概略説明
・参加者の近況及び、日常で困っている事やRPについての素朴な疑問
不自由さを低減するための工夫などなど…患者同士の語り合いの時間
12時15分〜13時 (昼食・休憩)
13時〜13時30分
・フリータイム(個々に話してみたい参加者との交流)
13時30分〜14時30分
・演奏会(演奏準備含む)
15時イベント終了
・上記の時間は、あくまでも目安です。
 参加者の希望に沿って、時間変更は可能です。

◆開催要項
日時:2023年7月22日(土)
      11時〜15時 昼食時間含む
      ※明るいうちに帰宅できるよう早めに終了します。
会場:横須賀市立総合福祉会館 7階 第2音楽室
     横須賀市本町2丁目1番地
     046−821−1300(総合案内)
アクセス:京浜急行 汐入駅から徒歩約6分
      JR横須賀駅から徒歩約8分
      京急バス バス停「本町1丁目」から徒歩約2分
待ち合わせ:会場が分からない方は、10時40分に汐入駅改札前に集合して下さい。スタッフがお待ちしています。
会費:無料

●交流会は申込制です
申し込みを希望される方は以下までご連絡ください。
【申し込み・問い合わせ先】
 溝田 隆之(みぞた たかゆき)
 メール:**********.jp
 電話:***********
 携帯:**********
 ※電話に出ないときはお名前と交流会参加希望と録音して下さい。
JRPS神奈川ホームページ:http://www.rp-k.com

【注意事項】
昼食は各自ご持参下さい。汐入駅前にコンビニもあります。
ごみは各自でお持ち帰りください。
   福祉会館アクセスマップ
**この交流会は「NHK歳末たすけあい」の配分金により開催します**

■連載:世界網膜の日in神奈川2023に向けて 第3回

役員・実行委員 大沢 郁恵

 今年9月に実施する「世界網膜の日in神奈川」について、毎号ご紹介させていただいております。前号では、伊藤副会長より、イベントのテーマとスケジュールについてお知らせしました。
 連載の3回目は、事前申し込み方法とYouTubeについてお知らせします。

◆開催要項
【開催日】2023年9月23日(祝・土)〜24日(日)
【会場】 神奈川県民ホール ※会場への入場は無料
【内容】 懇親会、パネルディスカッション、式典
【懇親会】
・日時:9月23日(祝・土)18時〜20時
・場所:神奈川県民ホール内6階 レストラン「英一番館」
・懇親会費(飲み物代含む):
一人7,500円(お釣りのないようにお願いします) 
※事前申し込みが必要です。
【パネルディスカッション後の昼食】
・日時:9月24日(日)12時10分〜13時40分(予定) 
・場所:神奈川県民ホール内6階 大会議室
・昼食弁当代(崎陽軒シウマイ弁当、お茶付き):
一個1,000円(お釣りのないようにお願いします)
※事前申し込みが必要です。
会場内に別途レストランあり。(事前申し込み不要)

【世界網膜の日in神奈川、の事前申込み方法と申込先】
以下の4つの方法のいずれかにてお申し込みください。
★申込期間:2023年7月1日(土)〜2023年7月30日(日)
@フォームメーラでの申込
右のQRコードよりフォームメーラーにアクセスし、お申し込みください。
QRコード
 https://ssl.form-mailer.jp/fms/af792fea778362

Aメールでの申込
下記申込項目を記載し、申込先アドレスへ送付してください。
★申込先Eメール:**********.com
<申込項目>
1、氏名(フリガナ)
2、Eメールアドレス
3、当日連絡が取れる電話番号
4、JRPS会員の方は、所属都道府県協会名
5、属性について
 患者、家族、付き添い、医療、福祉行政、支援者、その他
6、申込項目
 ・23日懇親会参加希望
 ・24日昼食弁当希望
7、その他(備考等)
※人数把握のため、ご家族または付き添い等の方もお一人ずつの申込みをお願いします。
その際、○○の家族や付き添いとご記入ください。
※以下B・Cの申し込み方法については、神奈川県会員の方のみとさせていただきます。
B電話申し込み
以下電話番号におかけいただき、必要事項をお伝えください。
 080********
※留守番電話につながった場合は、お名前を残してください。
 折り返し電話させていただきます。
C役員を通して申し込み
お近くの役員へお声掛けいただき、お申し込みください。

※事前申し込みについては、世界網膜の日in神奈川のホームページにも記載がありますので、ご参考ください。
URL:https://www.rp-k.com/wrd2/
※24日のみの参加、YouTube視聴の方は、事前申込みは不要です。
※要約筆記希望の方は、6月末までに、上記申込先メールアドレスへご連絡ください。
(希望人数によっては要望に沿えない可能性がありますので、ご了承ください)
※聴力補助システムのアシストホーンをご用意しております。

YouTubeの配信URL
https://www.youtube.com/watch?v=RcFPwi5gY6s
9月24日(日)10時30分〜16時00分

■神奈川・東京・ユース合同企画
「働く世代の交流会」の報告

役員 伊藤 つえみ

 去る1月28日(土)、横浜駅近くの居酒屋にて、「働く世代の交流会」を開催いたしました。
 この交流会を企画した当初は、本当にリアル開催ができるか?と不安もありましたが、行動制限もなくなり、開催月には感染者数も落ち着いてきたことから、無事にリアル交流会として開催することができました。
 参加者数は19名で、例年に比べ少なめではありましたが、その分じっくり会話ができたと思います。
 参加者は、ユース・ミドル部会など幅広い世代から参加いただきました。そして、若い方たちの働き方に刺激を受けたというベテラン会員、またベテラン会員と会話できたことで心が軽くなったとおっしゃってくれた新会員の方など、それぞれ楽しく交流できたようです。
 また、神奈川からは家族会員や支援会員の方もご参加くださり、見えにくい私たちの誘導やお料理、飲み物の説明など、たくさんサポートをして頂きました。
 お手伝いをいただいたこともありがたいですが、なんといっても一緒に楽しんでくれたことがとてもうれしかったです!
 会場として利用させていただいた居酒屋「津多家(つたや)」さんには、とりわけがいらないよう、個々に配膳していただいたり、店内を明るくしていただいたり、大変お世話になりました。
 その居心地の良さもあってか、久々の交流会で盛り上がり、そのまま2次会に突入!1次会で帰ったのは4名だけだったのは驚きでした。
 2023年度はユース部会が担当となります。まだイベント内容は聞いておりませんが、きっと楽しいイベントを企画してくれることでしょう。
 詳細が確定次第、この会報誌やHPにてご案内させていただく予定です。
次回もぜひお楽しみに!

■得々講座『カラー診断&ファッションアドバイス』の報告

役員 神田 信

 初めに、この得々講座は、開催時期と本会報誌のタイミングが合わず、JRPS神奈川ホームページ、メーリングリストで告知し開催することになりました。本会報誌のみをご覧になられている方には、開催案内ができなかったことをお詫び申し上げます。
 次回は未定ですが、開催する際にはぜひご参加ください。

以下、報告です。
開催日時:2月12日(日)13時〜16時
 場所:かながわ県民センター303会議室 / 305会議室
【内容】
 スタイリストによる、似合う色の診断。こちらは、男性1名を含む10名の方に別室で個別に受けていただきました。そして男性5名を含む参加者総勢17名で質問を交えながらスタイリストの先生にファッションのアドバイスをうけました。
 スタイリストの先生には、ファッションの基本から、見えない、見えにくいことによる私たち特有のファッションの悩みにまで丁寧にお話いただきました。
 知っていたら参加したかったという方、オシャレから関心が遠のいている方にもお勧めですので、次回開催の際には是非ご参加ください。

**この講座は「NHK歳末たすけあい」の配分金により開催しました**

■患者のつどいin小田原の報告

役員 佐々木 裕二

 3月15日、網膜色素変性症患者のつどいを小田原で開催しました。新型コロナウイルスの影響により保健福祉事務所においても3年ぶりの集合してのイベントだったとのことです。
 当日は29名の参加者があり、前半は患者と家族のハンドブックを使って医療や福祉の情報を学び、後半は6グループに分かれて交流の時間を持ちました。限られた時間ではありましたが、なかなか同じ病気の人と話し 合う機会がないため、どのグループもとても盛り上がっていました。ご参 加いただいた皆様、ありがとうございました。また、開催に当たりまして は、小田原保健福祉事務所の皆様や光学堂ロービジョンルーム様、丸信テック様に多大なるご協力をいただきました。あわせてお礼申し上げます。
  開場の写真です。

**このつどいは『NHK歳末たすけあい』の配分金により開催しました**

■第14回西湘地区交流会の報告

小田原市 井手 章

【日時】2023年3月26日(日)10時〜15時30分
【第一部】おだわら市民交流センターUMECO(ウメコ)1階
【第二部】ゆっくり歩こう小田原城お花見散策会
 今回で14回目の交流会ですが初めて雨に降られました。小田原城の桜も八分咲きでした。ガイドさんに満開の桜を引き寄せてもらい、手で愛でることができました。
 第一部では、今村会長より本部・神奈川の活動報告・行事予定の発表に続き、皆さんの近況報告の後、11時からゲスト参加の「JRPS東京」所属の小原副会長様などを迎えて、皆さんの自己紹介と近況報告の中で、9月開催の「世界網膜の日in神奈川」に東京としても協力体制をとりたいと説明がありました。また、佐々木さんよりナビゲーションで左右の靴に振動を与えて行き先を知らせる「あしらせデバイス」の商品実演説明がありました。
 第一部の参加者は、総勢13名(ゲスト3名、役員会員5名、介助ガイド5名・男性7名/女性6名)でした。
 第二部の「ゆっくり歩こう小田原城お花見散策会」は、ウメコ 13時出発→お堀端通り→学橋→隅櫓までの桜のトンネル→二の丸広場(さくら・かまぼこ祭り)でお買い物→銅門(あかがねもん)(雨宿り)→天然記念物イヌマキの木→常盤木門(ときわぎもん)→本丸広場(天守閣を背に記念撮影)→御用米曲輪(ごようまいくるわ)→ウメコに15時30分到着。
 第二部の参加者は小田原市ガイド協会の方2名様を含め10名(男性6名/女性4名)でした。
 第三部の「チョイ飲み会」は「小田原おでん・本陣」で男女5名で夕方まで堪能しました。
 終日雨天の中、大変お疲れ様でした。お世話頂いた小田原市ガイド協会の方々に感謝申し上げます。
「皆さんの心のふるさと」秋の小田原へもお出掛け下さい。

**この交流会は「NHK歳末たすけあい」の配分金により開催しました**

■情報コーナー■

■第五回ロービジョン・ブラインド川柳コンクールの報告

役員 神田 信

 JRPSにもご協力いただき、私の勤務するパリミキ主催で行われました「第五回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」。今回も沢山のご応募をありがとうございました。
 2023年3月29日に最優秀賞をはじめ各部門賞、NEXT VISION賞、日本眼科医会賞、特別賞並びに入選100作品を発表致しました。
 「ブラインド川柳」で検索して第五回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール特設サイトよりご覧ください。
URL:https://www.paris-miki.co.jp/lv-senryu/

 神奈川会員では、昨年にメディカル・トレーナー部門賞を受賞された横須賀で開業されている眼科医の“帰ってきた花子”先生が、今年は“ネタ切れ花子”の雅号で二作品入選されました。
◎伝えたい 気持ちこそが コミュニケーション
作者解説:伝えたい気持ちこそがコミュニケーション。それ以上でもそれ以下でもない、と思います。
◎絵や写真 言葉に変換 難しい!
作者解説:映像を説明するのに、的確に簡潔にできれば美しい言葉で変換できるといいなあ。語彙力、表現力を高めたいと思います。

 見えにくさを感じている方部門からは、“水玉”さん(ロービジョン)が昨年の“横浜のかっちゃん”と同様に初応募で見事に入選を果たされました。
◎見えなくて 感じるものが 増えてきた
作者解説:視野障害で白杖を持ち始めて2年。周りの人のやさしさや、逆に残念な振る舞いなど、人間の深いところを感じる場面が増えました。

 今年の入選は以上となりますが、神奈川会員の作品の一部をご紹介いたします。
“横浜のかっちゃん”(ロービジョン)の作品
◎わたしから 心を開いて バリアフリー
作者解説:視覚障害の進行で今まで出来ていたことが出来なくなることにいらいらする時もありますが、あきらめて素直に周りの人に頼めたら、きっと新しい世界が広がるのではないかと思います。そういう人になりたい。
◎白杖で モーセのように 人分かれ
作者解説:混雑した駅などで、前から来る人がざっと左右に分かれる様子を見るたびに、ドラえもんのモーセステッキを思い出します。

 続いて神奈川ロービジョン川柳でおなじみの清水秀雄さん(ロービジョン)の作品。
◎家のなか 手探り歩き 平泳ぎ
作者解説:視力悪化が進み昼間でも家の中が暗くなりました。壁家具にぶつからない様に平泳ぎ歩きをしています。
◎読んで詠む 耳と心の 二刀流
作者解説:日頃デイジー読書と川柳作句を趣味の二刀流として楽しんでいます。読んでいる本と川柳が体と心の潤いになっています。

続いていつもウイットに富んだ作品を応募していただいている井手章さん(ブラインド)の作品。
◎見えずとも 耳・鼻・足で 生き抜こう
作者解説:今年72歳、とうとう見えなくなりました。感度の良い耳、今までインフルエンザ・コロナウイルスに負けない鼻・口、まだ自信のある足・腰を鍛えて生き抜こうと思います。
◎もう見えず どうするドラマ 聞くテレビ
作者解説:エネルギー・電気代金が高騰の中、リビングに55型画面テレビはもう不要物に、見るテレビから聞くテレビになりました。

盲導犬をこよなく愛す“nobia-kawaii”さん(ロービジョン)の作品。
◎シアワセに なりたい人は ガイドドック
作者解説:盲導犬との生活で何が一番変わったか?幸福感という目に見えない無形資産を手に入れられます。
◎声かけて ワンちゃんでなく オジさんに
作者解説:皆さん盲導犬に話したいのはよくわかりますが、ユーザーに声をかけてください。犬は声をかけられると本当にうれしくなって、その後、盲導犬としてのお仕事のクオリティが下がります。

続きまして神奈川県外の方の作品。
◎空くじか 大当たりなのか RP
作者解説:何千人に一人の貴重な存在なのか、大外れなのか。網膜色素変性症という遺伝子疾患にかかって思いまどうこと○○年。「大当たり!」と大きな声で言えるようになりたいな。
作者:グーフィー丸山(ロービジョン)
◎バリアない 子供の心 希望持ち
作者解説:小学校の福祉事業に行きました。子供たちがバリアなく接してくれてうれしかったです。日本の未来は明るいと希望を持ちました。
作者:モーリン(ブラインド)

◎キョロキョロと 困った顔で 助け待つ
作者解説:街や駅で迷った時に、白杖を手に困った顔をしてキョロキョロしていると「何かお困りですか?」と、声をかけてくださる事が多くあります。視覚障害者になり、世の中には優しい人がとても多いことに気付きました。

作者:まゆ(ロービジョン)

◎青でなく 赤消え青で 渡ります
作者解説:毎日の一人散歩でのこと、青信号は見えづらいので、赤信号をゆっくり確認し顔を動かさずに青になったら渡るようにしている。
作者:品川ジロー(ロービジョン)

◎里芋を 煮物にしたら 母の味
作者解説:知り合いに掘りたての里芋をもらったので煮物にしました。砂糖もしょうゆも適当ですが、食べてみたら母の味に似てきたなと思っておいしく感じました。
作者:うぐいす(ロービジョン)

◎ロービジョン 受容の階段 一歩ずつ
作者解説:白杖が持てない葛藤が続きますが、少しずつ啓発運動が進み理解が広まってきました。受容ができない日々が続いたけれど、今やっと階段を上り始め、前向きになりました。
作者:遠藤道子(ロービジョン)

◎尻ついて 階段にらむ 暗がりで
作者解説:まだ病気とわからなかった頃ですが、暗がりの階段で、足元が見えていなかったために、階段を踏み外し、尻もちをついた経験があります。
作者:あき(ロービジョン)

◎今日の日を 楽しく生きよと 趣味見つけ
作者解説:まだ仕事は現役であるが、毎日を楽しく生きるためには定休日には有意義な生活を。ということで、民謡クラブやSTT(盲人卓球)、視覚障害者のデイサービスなどに出かけ、モチベーションを高めている。
作者:志摩のウータン(ブラインド)

◎そこそこと 指を差しても どこやねん
作者解説:「時計知らない?」、「そこそこ」、「どこやねん?」。こそあど言葉は禁句である。
作者:山本進(ブラインド)

 このコンクールは、視覚障害に因んだ川柳をすべての方から募り、互いの理解と啓発を目的として開催しております。

■サキサキ先生の簡単パソコン活用講座(29)
 〜チャットGPTを使ってみました〜

役員 佐々木 裕二

 今話題の「チャットGPT」を使ってみました。
 チャットGPTは対話型のAIアシスタントで、まるで人と会話しているような自然な文章を返してくれるのが特徴です。
 以下は、チャットGPTにした質問とその回答です。今までの検索サービスはキーワードがヒットしたWEBページを一覧表示していましたが、こちらは回答文章を独自に作成して返してくれます。

Q 視覚障害者にとってパソコンはどのようなものですか?
A 視覚障害者にとってパソコンは、情報を聴覚や触覚、または視覚補助技術を利用してアクセスすることができる、非常に重要なツールです。パソコンを使うことで、視覚障害者はコミュニケーション、情報アクセス、教育、雇用、娯楽などの様々な領域での活動が可能になります。
 視覚障害者がパソコンを利用するためには、一般的にスクリーンリーダーや点字ディスプレイ、拡大表示ソフトウェアなどの視覚補助技術が必要となります。スクリーンリーダーは、パソコンの画面に表示されるテキストを音声合成によって読み上げたり、点字ディスプレイに出力したりすることができます。拡大表示ソフトウェアは、画面の一部を拡大表示することができます。
 視覚障害者がパソコンを利用することで、情報化社会においても自立的に活動することができるようになります。 (回答ここまで)

 と、素晴らしい回答が返ってきました。しかも回答は徐々に作成されてゆくので本当に考えながら文章を作成しているように見えます。ただし、この回答はインターネット上のデータから生成されており、ネット上の文書が必ず正しいとは限らないので、回答も必ず正しいとは限りません。そのことをよく踏まえて利用する必要があります。文章がとてもなめらかで良くできているので、間違いを見逃さないようにしなければなりません。

Q あなたは何ができるのですか?
A 私は自然言語処理を利用して、様々なことができます。以下にいくつかの例を挙げます。

1. 質問に答える
 あなたが質問をすると、私は最善の知識を使って答えます。
2. 会話をする
 私はあなたと話をすることができます。
3. 情報を提供する
あなたがあるトピックに関する情報を必要としている場合、私はそのトピックについて情報を提供することができます。
4. テキスト生成
あなたが何か文章を書きたい場合、私は与えられたトピックに基づいて文章を生成することができます。
5. 翻訳
あなたが別の言語で書かれた文章を理解したい場合、私はそれを翻訳することができます。
 私にできることはまだまだたくさんあります。

●サービスを利用する方法
 チャットGPTはWEBサービスです。インターネットに接続したパソコン、スマホ、タブレットなどで利用できます。無料プランと有料プランがあります。

1. オープンAIのHPにアクセスします(英文)。
 https://openai.com/blog/chatgpt#content
2. 「Try ChatGPT」のリンクを開きます。 3. アカウントを作るには「Sign up 」ボタンを押してメールアドレスと8桁以上のパスワードを入力し続行します。
4. 届いたメールの「Verify email address」から登録画面を開きます。
5. 登録画面で氏名と電話番号を入力し続行します。
6. 電話にショートメールで6桁の認証コードが届くのでそれを入力すると登録完了です。

●さあ使ってみましょう
1. 以下のURLからログインします。
 https://chat.openai.com/auth/login
2. ログインしたら「Send a message...」の欄に質問や要望を入力し、次のプッシュボタンを押します。
3. 自分のアカウント名の下に回答が表示されます。
4. 質問を続けるときは更にその下の「Send a message...」に記入して続ける事が出来ます。

 ますます進化してゆくAI、資料収集や文書作成スキルも必要なくなるのでしょうか?ヒトの脳は退化するのか、それ以上に高度なスキルを要求されるようになるのか?
 感性という武器は手放したくありませんね。

■ちょっと話してみませんか?
(ピア相談のご案内)

心理相談員 板嶌 憲次郎

 春になり、やっと昼間の明るい時間が長くなってきて私たちにとってはとてもありがたい季節になってきました。
 「少しでも明るい時間に…」と、この病気ではよくあることですが、それが結構負担でもありますよね。
 まだ見えているのに、どうしても心理的な圧迫感は付きまとう…。この病気の進行は今現在止めることはできませんが、奥底にあるモヤモヤをちょっと話して心を軽くしてみませんか。
 言葉にして話すことで、次につながっていく。そのお手伝いをさせていただけますと幸いです。電話でのご相談を基本とし、40〜50分程度を目安としてお話をお聞かせいただきます。ご相談の内容・個人情報については「守秘義務」を厳守いたしますのでご安心ください。

・申し込み方法
お申し込み窓口は電話、ホームページのお問い合わせフォーム、代表メールの3つとなります。
1)電話番号
   080−********* (基本留守番電話状態)
2)JRPS神奈川お問い合わせフォームURL
   http://www.rp-k.com/postmail/postmail.html
3)代表メールアドレス
   ********@rp-k.com

 新たに設定しました電話は留守番電話となっております。電話相談を希望される方は、留守番電話に下記の内容を録音して下さい。
 また、お問い合わせフォーム、代表メールからのお申し込みも同様、下記内容のご入力をお願いします。後ほど、少々お時間を頂きますが、こちらから折り返しさせていただきます。
@ お名前、お電話番号 (必須)
A 簡単な相談内容
  (医療・福祉・就労・子育て・家事・その他:可能であれば)
B ピア相談員の希望 男性・女性・どちらでも良い。
(希望に添えない場合もあります)
 ・対象
JRPS神奈川会員の患者本人とその家族
ピア相談員
石井史子 両歴約30年 板嶌憲次郎 病歴 約30年

■読書の薦め

横須賀市 内田 知

●『深川駕籠』
●『お神酒徳利(深川駕籠)』
●『花明かり(深川駕籠)』
●『くり粥(深川駕籠)』
山本一力(やまもと いちりき)著
 江戸は深川に、駕篭舁き(かごかき)の若者二人が暮らしていた。そんな彼らの日常に起こるトラブルを二人が男気を見せて解決していく義理と人情たっぷりの時代小説シリーズ。
 売られた喧嘩は買う、時には喧嘩を売ることもある。弱い者いじめは許さない、燃えた漢気はケリをつけなきゃ静まらない。暴れん坊でも、二人は礼儀を重んじる。我が身の立場を心得た居住まいと行動に彼らに出会った者たちは、ただの駕篭舁きではないと知る。
 主人公二人は駕篭舁きとなる前は火消しと力士だった。そんな二人が、なぜ駕篭舁きになったのか。
 1作目、主人公の一人が、飛脚、鳶といった男たちと足の速さを競うことになった。走るだけではなく、大川を泳ぎ渡らなければならない。なぜ男たちはこんな勝負をしなければならなくなったのか。
 2作目、元力士の主人公が密かに思いをよせる一膳飯屋の女主人が何者かにさらわれた。二人は女主人を救出できるのか。脇役に主人公二人の心意気にほれ込んだ博徒の親分が登場。この親分も義理人情に篤い。
 3作目、物語の冒頭の話。主人公二人は世話になっている老夫婦を花見に招待した。それは余命わずかとなった老夫婦の妻の願いを叶えるためだった。ここまでの話で泣ける。老夫婦の願いを叶えた二人は、改めて二人で花見に出かける。出かけた先で、千住の駕籠舁きとその客が早駕籠勝負をけしかけてきた。二人は勝負をうけることに。だが賭け金が千両。勝負に負ければ、千両を払わなければならない。無論、二人は負けるとは考えず江戸の町を走る。さて、勝負の行方は。
 4作目、主人公二人が暮らす長屋に桶職人が住んでいた。この桶職人の最期の願いを叶えるため、時季外れの栗を手に入れようと、二人は江戸の街を走る。桶職人は、食べたかった栗粥を食してあの世へと旅だった。だが、桶職人は二人に大きな難題を残してこの世を去った。桶職人の残した難題とは。
 さて、シリーズを通して脇役として登場する長屋の大家が、物語を引っ張ってくれるサイドストーリーもある。特に、主人公二人と大家とのやりとりが笑える。

●『秋麗(東京湾臨海署安積班)』 今野 敏(こんの びん)著
 安積班シリーズ最新刊。所轄近くの海上で遺体が発見された。身元は、かつて特殊詐欺の出し子として逮捕された事のある七十代の男だった。特殊詐欺事件との関連を追う中、遺体が見つかる前日に釣り仲間の二人といっしょにいた事がわかる。刑事が話を聞きに行くと、釣り仲間の二人は何かに怯えた様子だった。
 安積たちが再び二人の自宅を訪れると既に誰もおらず、消息が途絶えてしまう。なぜ、二人は行方がわからなくなったのか。安積たちが二人の行方を突き止めた時、老人たちが思いついた特殊詐欺の手口が明らかに、それも自分たちより若い者をターゲットにした詐欺。その手口とは、そして遺体となった老人が事故ではなく殺害された事が判明。老人を殺害した犯人は何者か。
 今回の作品では、安積班の面々より物語を面白くしてくれている脇役の刑事が登場する。ウッチャンが、またどこかで登場してほしいと思ったほどの名脇役ぶり。そんな刑事が登場するのだから、面白いのは確実。

●『審議官(隠蔽捜査 9.5)』 今野 敏(こんの びん)著
 主人公・竜崎の周囲で日々まき起こる出来事を描いた短編集。家族や大森署、神奈川県警の面々など名脇役も活躍する、大人気シリーズ最新刊。お薦めは、竜崎の妻をメインにした第二話と本書のための特別書き下しの最終話。他に、キャリアとノンキャリとの対立の意味の無さを主人公の思考が示す話もある。ともあれ、どの話も面白い。

●『渚の螢火』 坂上 泉(さかがみ いずみ)著
 沖縄県警ではなく、琉球警察を描いた警察小説。本土復帰が5月15日に迫る1972年4月、警視庁に出向していた主人公は、那覇にある本部に帰任する。主人公が帰任直後、沖縄内に流通するドル札を回収していた銀行の現金輸送車が襲われ100万ドルが強奪される。琉球警察上層部は主人公を班長に秘密裏に事件解決を命じる。100万ドル強奪事件の裏に隠された日米の間で翻弄され続ける残酷な島の現実がサイドストーリーとして描かれる。様々な思いを抱えながら、琉球警察の刑事たちは事件解決を目指す。
 主人公は、沖縄県警の刑事となる前に琉球警察の刑事として事件を解決できるのか。ラストシーンに期待されよ。

●『浅草ルンタッタ』 劇団ひとり 著
 物語の背景は、明治から大正へと変わりつつあった浅草。浅草の置屋「燕屋」の前に、一人の赤ん坊が捨てられていた。過去に自らの子を亡くした一人の遊女は、周囲の反対を押し切って育てることを決める。この冒頭のシーンで、お笑い芸人でもある著者の笑いのセンスの面白さに引き込まれる。
 遊女たちの愛情に包まれ、赤ん坊は育てられた。赤ん坊は、浅草の賑わいとともに成長ししていく。
 成長した少女の楽しみは芝居小屋に通うこと。歌って、踊って、浅草オペラの真似をして、育ててくれた遊女たちを毎日喜ばせていた。だが、そんな日々を一変させる事件が起こる。その事件とは?そして、少女にさらなる試練が…
 今は一人ぼっちでも、またみんなの前で歌うんだ。と必死に生きようとする少女。100万部突破のベストセラー・陰日向に咲くから12年。新たな傑作を著者が世に出した。再生時間・約5時間。警察小説・アクション小説以外で、久しぶりにウッチャンにカップ麺をすすりながら徹夜で一気読みさせた一冊。

■投稿コーナー■

■みんなの川柳・短歌

神奈川MLの皆さん

●川 柳
【横浜市】 清水 秀雄
1)感染減る でもまだ不安 及び腰
解説:メディアから毎日コロナ感染者数が報じられます。確かに減少しています。しかしまだ安心感が出ません。皆さんは如何でしょうか。
2)ブラタッチで 打つキーボード 必死です
解説:なんちゃってブラインドタッチですが、何とか打っています。
3)ベースアップ やっとその気に 右習え
解説:早くベアで経済の立て直しを!得意の業界横並びです。
4)鳥肌が 神のみぞ知る 幕切れに
解説:WBC準決勝・決勝はジャパンにとって野球の神様から与えられたシナリオのようでした。これが侍ジャパンの底力です。
5)開幕だ 期待一点 翔平に 
解説:NPB/MLB共にシーズン開幕。WBC侍ジャパン優勝で一気に大谷選手の人気沸騰。今シーズンの活躍が更に楽しみです。

【小田原市】 井手 章
< 2023年 初夏川柳 >
1)小田原城 皆と散策 お花見に
2)目を細め マスク解禁 笑顔かな
解説:3年後のマスク解禁の下は、おかめ、ひょっとこ顔の皆さんの笑顔と笑い声でした。
3)見えぬけど 残っためがね ゴーグルに
解説:街灯のポールや飢え木の枝に顔をぶつけることがあります。めがねはかけて歩きましょう。
4)藤井君 六冠達成 棋王戦
解説:29年ぶりの羽生義春より、3月19日、渡辺棋王を破り史上最年少の六冠達成の偉業を成し遂げた。
5)歓声の 王座奪還 おめでとう
解説:WBC14年ぶりの執念の「栗山監督」はじめ、みんなの総力の活躍で勝ち取った決勝戦でした。

【横浜市】 吉川 弘
1)花見客 傘の中には 雨夫婦
解説:満開の小田原!西湘地区交流会に東京から自称雨男と雨女のご夫妻が参加されました。
2)ご自由に 言われてマスク 外せない
解説:感染が心配な人と顔パンツを外すのは恥ずかしいという人と。
3)新聞を ずっと見てるが 読めてない
解説:朝食時の小一時間。ちゃんと読んでいるのは時事川柳と見出し5、6本です。
4)生姜焼き よく出てくるが しょうがない
解説:妻の得意料理です。ダジャレでスミマセン。
5)習さんが 侵略よせと プーチンに
解説:3月に両者会談。万に一つ、言っていればと思いますけどね。

【相模原市】 武川 宏
1)マスク取れ 春の香りが 浸みわたる
2)侍が 野球小僧の 夢拡げ
3)名月も 私の目には おぼろ月

【横浜市】 森田 祐吉
1)かけすぎて 愛着残し マスク癖
2)ワンダフル サムライジャパン フイバー産む
3)幹に触れ 花見見物 満喫す
解説:全盲人の花見
4)目覚めても 日付でずあら 認知症
5)小刻みの メモが名句の 産みの親

【小田原市】 チーちゃん
1)WBC 見た見た見たと ばあさんも
2)選手の名 大谷佐々木 ダルビッシュ
3)ヌートバー 村上山田 岡本と
4)吉田甲斐 まだまだ言える ばあさんら
解説:デイサービスのお年寄りの皆様なかなかお元気です!4句連打してみました。
5)マッサージで 再生可能な 私へと

【横浜市】 浅井 進
1)どの道を 選べど果ては 仏の身
2)ショータイム 村神様も 間に合った
3)満開の 桜を散らす 野暮な雨

【横浜市】 RP80号
1)惚れたのは 優しい笑顔 笑い声
2)見ましたよ 怒ったときの 般若顔
3)あの笑顔 般若にもなる ことを知る

【横浜市】Edi of Zizii
〈2023年初夏 爺々の時事ネタ川柳etc〉
1)プーチンは 国際手配 犯罪者
解説:ウクライナ侵攻は123か国が参加している国際刑事裁判所(ICC)より逮捕状が発行された。
2)トルコ地震 違法建築 崩れ去り
解説:日本と同じく地震大国のトルコは、違法建築が横行し、地震対策と復興が遅れている。
3-1)三年目 マスク外すと 初対面
3-2)人ちがい マスク美人が 別人に
4-1)WBC 七連勝の 世界一
4-2)WBC 一位奪還 美酒に酔う
〈特番 祝 WBCサムライジャパンまとめて川柳〉へのへのもへ爺
3月22日(決勝)3−2アメリカメジャーリーガーたちを抑えた若きピッチャー軍と8回ダルビッシュ9回大谷小平の粘り勝ちが冴えわたった。
1)世界一 栗山英樹 奪還す
2)七連勝 一喜一憂 世界一
3)ペッパーミルの トップバッター ヌートバー
4)近藤の つなぎ輝く 二番打者
5-1)いつのまにか ボディびるだー 翔平は
5-2)エイリアン 片手ホームラン 翔平は
5-3)勝つために 何でもやるよ バントデモ
6)村神様 ここぞ四番 ホームラン
7)吉田正尚 勝利の要 得点王
8)岡本和真 二ホームラン 最校!最校!
9)勝つために 楽しく指導 ダルビッシュ
10)守備負かせ 源田一ミリ フェアプレー

【横浜市】 佳純目 譲司
1)泣き笑いの 声は世界の 共通語
解説:赤ちゃんの泣き笑いは世界共通語です。何故大人になるといろいろな言葉に変わるのだろう。不便この上もない。
2)はい募金 羽根はあなたに えっ私
解説:赤い羽根共同募金活動をした人の経験談です。赤い羽根は募金活動者の胸に付けられました。
3)平和ボケ 国会議論 的外れ
解説:ガーシーとか捏造等に余り時間を費やさずもっと重要な国内外の問題に目を向けて議論したら如何ですか。
4)医者キャンセル またかのぼやき 受話器から
解説:WBC日米決戦の日、医者の予約キャンセルが多かったようです。かく言う私も…。
5)にわかフアン またまた増えた 翔平で
解説:大谷選手の活躍でにわか野球ファンが急増だそうです。たしか、ラグビーやサッカーの活躍時も同じでした。固定ファンに繋がればと関係者が語っていました。

●短 歌
【横須賀市】 眞田 京子
1)蕗の薹(ふきのとう) 伸びし花まり 摘みとりて
   飾りし花器に 愛しき眺む
2)花冷えの 見上ぐ上枝(ほつえ)に 山吹の
   細枝(ほそえ)に花の 風に揺れおり
3)コロナ禍の 運動不足 リビングで
   自転車こぎに カラオケを聴く
4)朝まだき 日課の如し 寝床にて
   オオルリの声 清(すが)しき聞こゆ
5)夕暮れの 連日聞こゆ オオルリの
   高き音色に 心洗わう

白杖を使って歩いている人のイメージイラスト

■ウッチャンの落書きストーリー
愚か者の挽歌 番外編

横須賀市 内田 知

 2022年12月26日、ウッチャンとヤマーダは茅ケ崎霊園に眠る中村さんの墓参りに行くため、JR茅ヶ崎駅にいた。ウッチャンの記憶の中にある茅ヶ崎駅は、改札を出ると階段があって、階段を下りるとバスセンターとタクシー乗り場があった。その周辺は、個人営業の飲食店にファストフードの店が並び、道路を挟んだ向こう側に大手スーパーがあった。
 中村さんの会社の隣に寿司屋ができたと聞いて「グルグル回らない寿司を食べたい」と言い続け、それに根負けした中村さんのおごりで食べられることになった。二人で何かのイベントに参加した帰りに、寿司屋に行くことになり、中村さんの誘導で駅に着いた時も改札をでて階段を下りてタクシーに乗った。その時も若いころに来た風景と変わらないんだろうなあと思った。

 だが、今回は違った。改札を出て、ヤマーダが 「わー、スゴイ」
と叫ぶように言った。
「なんだ、どうした」
「私の知っている駅と、全然違う」
「どう、違うんだ」
「駅の前に、ペデストリアンデッキができているんです。それが広いんです」
「なんとかデッキってなんだ」
「ちょっと待ってください」
ヤマーダは、スマホで調べる。
「日本語で言うと、高架型の歩道と言うそうです」
「なんだ、ただの歩道橋か」
「歩道橋ではありません、歩道です」
とツッコミ返す。
「京急の横須賀中央駅の前に、ストリートミュージシャンの人たちが演奏できる広さがあって、駅の道路を挟んだビルの2階に続いているナントカデッキがあるでしょう。そこの何倍も広いんです」
「ちょっと待て、茅ケ崎にあるなんとかデッキの名前をちゃんと言えて、横須賀がなんとかデッキってどういうことだ」
とツッコんでみた。
「茅ヶ崎駅のことは、今日のこともあってスマホで調べてあったんです。だからペデストリアンデッキがあるのはわかっていたんです」
「そうムキになるな。ちょっとツッコんだだけだよ」
「ムキになんかなってません。今、調べます」
とスマホを操作する。その口調の強さに多少たじろぐウッチャン。
「横須賀にあるのはYデッキという名称がついています。ただ、横須賀にあるのも茅ケ崎にあるのもペデストリアンデッキと言うんですが、茅ケ崎は、横須賀のように特別な名称はついていません」
強い口調のままの回答に
「わ、わかった」
とまたもたじろぐウッチャン。
 聞かれたことに答えているだけで、ウッチャンをたじろがせるほどの強い口調で言葉を発していると気がついていないヤマーダは怖いのである。
 自分の立場を取り戻そうとヤマーダに
「昼食はどうする」
と聞く。
「そうでしたね、バスの時間まで1時間近くあります」
「駅前に何かある?」
「日高屋、マック、ロッテリアもありますが…」
「ロッテリアかあ、そう言えばロッテリアのバーガー食べてないなあ。よし、ロッテリアにしよう」

 こうして、二人は駅前のロッテリアで昼食をすませ、バスの来る時間まで店で時間を潰し、バス停へ向かった。そして、なんと1時間に1本しかないバスに乗車、霊園の最寄のバス停で降りた。この最寄のバス停まで約40分、テレビで時々やっている路線バスの旅そのままの時間を二人は経験した。
 それどころか、降りたバス停周辺は、大岡越前通りという名称がつけられている。
「ここは茅ケ崎だろう、なんで江戸のお奉行様の名前が出てくるんだ」「この辺で生まれたとか、お墓があるとかでないでしょうか」
「周りにお寺とかあるのかなあ」
「周りは見渡す限り畑で、お寺のような建物は見当たりません」
「大岡越前と言えば名奉行でテレビや映画にもなる人だろう。そんな人の名前をつけた通りにしては寂しすぎるよな」
「家が数軒しか見えないし、私たちがバスを降りた後に、車が1台通っただけの寂しい所です」
「こんな寂しい所に名前を付けられた大岡越前もいい迷惑だよな。なんたって、暴れん坊の将軍様に頼りにされていたお奉行様だからな。もっとにぎやかな所に名前をつけてあげなきゃ」
 二人はこれから墓参りだというには、似つかわしくない会話をしながら霊園に向かって歩いた。
 霊園の入り口にある管理事務所でお墓の場所を尋ね、二人は中村さんの墓が建立された場所に向かう。

 こうして、前号の話となる。墓参りを済ませ、バス停で30分ほど待たされやっと来たバスに乗車。茅ヶ崎駅へ戻る途中から、バスに乗車する人が増え始めた。それも高校生。ヤマーダの説明によると近くに高校があるとの事だった。
「セーラー服の女の子は?」
と聞くウッチャンに
「男子ばかりです」
「なんだつまんないなあ」
「お墓参りの帰りですよ」
と言葉を返す。
「それはそれ、これはこれ」
と言ったウッチャンを、呆れ顔で見つめるしかないヤマーダだった。
 さて、来る時と同じぐらいの時間をかけてバスは茅ヶ崎駅に到着。時間は17時を過ぎた頃、霊園にいた時と違いさすがに寒い。電車にすぐ乗車、久里浜への帰路となった。車中でウッチャンは言った。
「来年は、10月か11月に墓参りに行くから頼むね」
「12月じゃないんですか?」
「12月は寒い。中村さんの墓参りに行って風邪なんかひきたくないからな」「わかりました」
と答えるヤマーダが身じろぎした。その動きを感じたウッチャンは
「何してんだ」
とヤマーダに尋ねる。
「来年の10月と11月の25日どちらか、中村さんの墓参りになる予定とメモっているんです」
その返事に、1年先の予定をメモるのかよと、今更のようにヤマーダの生真面目さに驚く。

 久里浜駅に付いて、ウッチャンはヤマーダに頼んで駅前のスーパーで買い物をした。購入したのは、ワンカップの日本酒、焼酎党のウッチャンが日本酒。中村さんは日本酒党、だから今日は日本酒にしようと買った。
 一人部屋で、日本酒を一口二口飲む。
 ワンカップをテーブルに置くと、何気に携帯電話を手にする。携帯に登録してある人名から「ヨシテル」と音声が流れた位置で操作を止める。面白半分で、中村さんの携帯番号を中村ではなく「ヨシテル」と登録してあった。着信音も、携帯に登録してある番号は誰からの電話かわかるように設定してある。
だから、中村さんから電話があると携帯の音声は
「ヨシテルさんから電話です」
と流れる。
この音声が流れると、思わず笑ってしまう。笑いながら聞き入ってしまい着信ボタンを押すのを忘れてしまったことが何度もあった。
 中村さんから電話があるなんてことはもうない。わかっていても、「ヨシテル」と登録した番号を消せずにいた。残った日本酒を一気に飲み干し、中村さんの番号を携帯から削除する。
 左手の中にある携帯を見つめながら
「バカヤロー」
と、ひとりぼった。

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完全予約制:ご来店の際は必ずお電話でご予約して下さい。
045−290−0048
詳しくは、http://www.kougakudo.jp/
 検索 光学堂 横浜市

■アイネットワークからのお知らせ

 「アイネットワークでは、交流会などに参加し、見えにくい、見えないという方々の、ご意見、ご要望をお聞きし、他社に無いもので、新しいモデルを開発し、用具を選ぶとき、選択の幅が拡がることを目指しています。」

2022年4月から、非課税で198,000円となった、2つの新モデルを紹介します。
 高性能ズーム、オートフォーカス式カメラを内蔵、液晶式本体を採用。日常生活用具で給付を受ける時、所得の有る方は原則1割負担で、19,800円の自己負担、非課税の方は負担を免除されるので無料となります。

◎モデルA 本体が 500グラム、画面は約10インチ[(イ)の写真]、持ち運んで使用できる。家では、前後・左右動ユニットの台に乗せて使用。台[(ロ)の写真]は傾斜できるので見やすい角度で使える。

◎モデルB 本体が100グラム、画面は約4インチ[(ハ)の写真]、携帯していって、光学式ルーペのように使える。家では台[(ニ)の写真]に乗せて使用。家の大画面テレビに接続して、4インチ画面を大画面に拡大して使える。

写真 左から(イ)(ロ)(ハ)(ニ)
  左から(イ)(ロ)(ハ)(ニ)

アイネットワークでは、上記の画面を見て使うモデルの他に、活字文書を音声で読み上げもできる拡大読書器のモデル、アイビジョンデジタルのノート型を納品しています。「見る」と「聞く」を使いたい方にお試しいただきたいモデルです。198,000円で非課税です。負担は上記と同じです。

「活字文書読上げ装置」という「拡大読書器」とは別の項目で給付を受けられる「アイビジョンスピーチオ」というモデルを納品しています。給付の限度額と同じ 99,800円ですから、所得の有る方は原則1割負担で、9,980円の自己負担、非課税の方は無料となります。給付の要件であるSPコードを解読できるだけでなく、新聞、本など、通常の印刷物も音声で読み上げできます。画面は無し。
手帳1級と2級の方が対象の項目です。拡大読書器の給付を受けている方も給付を受けられます。

 2023年も、引き続き、各モデルを貸出して体験していただくという方法を基本にします。貸出しの費用は送料、返送料を含め、すべて無料です。給付申請する、しないに関係なく無料です。

JR中央線「豊田駅」北口から徒歩1分の「日野市勤労・青年会館の集会室で、月末の金曜、または木曜の、午前10時〜11時半、2022年新モデルの体験会を、感染症対策をしつつ開催しています。
「豊田駅」近くに知り合いの方がおられましたら、お知らせいただけるとありがたいです。
アイネットワークのモデルには、大きい文字のカタログ、音声で読み上げできるモデルには紹介CDが有ります。これらの資料送付は無料です。電話などでご連絡下さい。担当は みやたけ です。

携帯電話 080 - 8034 - 1163 固定電話・FAX 0 4 2 - 5 8 3 - 7 4 5 0
〒1 9 1 - 0 0 5 5
東京都日野市西平山5 - 2 3 - 1 2
メールは2022年10月から miyatake@js7.so-net.ne.jpです。
スピーチオ、SPコードは株式会社廣済堂の、アイビジョンはアイネットワーク(有)の登録商標です。

(裏表紙)

1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行)
< 2023年 5月4日発行 SSKA増刊通巻 第11030号

第107号 KANAGAWA            2023 Summer

■編集後記

JRPSかながわ丸<船長今村の航海日誌>

前号の編集後記で自ら船長を名乗った私ですが、今回初めて定期総会の議案書を書きました。言ってみれば、この1年の航海日誌ですね。
 昨秋以降、私たちは様々な活動(イベント)を開催したなぁと、しみじみ思いました。得々講座や医療講演会、各地域の諸活動等、企画・準備をして下さった乗組員の皆様、そして参加された乗船客の皆様に、改めて感謝する次第です。
 ただ世間に目を向けると、国内外では日々様々な争いや、事件が起こっております。また急激な円安や物価高も気になるところ。そのような「波」を乗り越えて、9月の世界網膜の日に向け、安定航行に心がけて行きたいです。 (今村)

◆JRPS神奈川会報は下記の3形式でお届けしています。
 変更を希望されるかたは、下記連絡先までご連絡下さい。
 1)墨字版:印刷物、大きめの文字
 2)デイジー版:デイジー形式の録音CD
 3)メール版:テキストメール

◆神奈川県網膜色素変性症協会(JRPS神奈川)連絡先

・事務局 萩原 徹
 〒240−0024 横浜市保土ヶ谷区瀬戸ヶ谷町*******
 TEL:080−****−****(留守番電話)
・会長 今村 伸也
 〒225−0001 横浜市青葉区美しが丘西********
 TEL:090−****−****
 E-mail:******@********

・編集 JRPS神奈川編集部

発行人 特定非営利活動法人障害者団体定期刊行物協会
〒157-0072東京都世田谷区祖師谷3-1-17
          ヴェルドゥーラ祖師谷102号室

https://www.rp-k.com

(定価 200円)
(裏表紙終わり)