●こんなことで「見えない・見えにくい人」から傷害がなくなります


 見えない・見えにくい人も皆さんと何も変わりません。ただ、「見えない・見えにくい」という特徴が目立ってしまうだけです。「背が高い」「やせている」「男の子・女の子」などの一つの体の特徴にすぎないのです。つまり誰もが持っている他社との違いの一つなのです。この世の中には一人として同じ人はいません。
 今の日本の社会では「見える人にだけ配慮した情報提供の仕方」が大半であるがために、その配慮の外に置かれてしまう[見えない・見えにくい人]に「困ること・不便なこと、つまり障害になること」が起きています。
 人が外界の情報を得る手段としては視覚機能が八割以上と言われていますが、他にも「聴覚・触覚・嗅覚」もありますし「記憶(覚えている情報)」だって使うことができます。
 それらの感覚から情報が入ることで[見えない・見えにくい人]からどんどん傷害はなくなっていきます。

1.「見えない・見えにくい人」から傷害を取り除くために作られた道具を利用する
(1) 歩行を助けるもの・・・
  白杖、点字ブロック、音声情報装置、超音波を使った障害物感知器など
(2) 生活・コミュニケーションを助けるもの・・・
  針がさわれる時計(触読式時計)、針がさわれる調理用はかり、針に糸を通す器具、調味料を測る道具、音声時計、音声体重計、音声体温計、パソコンの画面読みソフト、点字図書、録音図書など

2.視覚以外の感覚をもっと活用する方法を身につける
  (先に見えなくなった人たちが工夫してきたやり方を教わる)
 白杖や盲導犬などを使った歩き方
 料理、掃除、洗濯、買い物、点字、パソコンなど

3.自分なりに工夫する
 触覚的に同じようなものを区別するための「しるし」など

4.ユニバーサルデザイン製品を使う
 電話の「5の押しボタン」の小さなでっぱり
 音声ガイド付き携帯電話
 はじめから点字表示がある家電製品
 牛乳パックの窪み
 シャンプーのボディーのでこぼこ
 など

5.見える人に情報をもらう
(1) 歩いているとき・・・はじめての場所に行くとき、自分の向いている方向がわからなくなってしまったとき、特に危険な場所は横断歩道と電車のホームです。
(2) 視覚情報のみの文字情報等・・・掲示物や手紙などの内容、書類への記入など